アンテナ利得やケーブル損失の単位として使われる「デシベル」について学ぶ。(講習会要旨)

(1)累乗・指数関数
・aの0乗を1と定義する。
・指数で表された数値の掛け算は指数の足し算で、割り算は指数の引き算で計算できる。
・指数関数y=aのx乗のグラフではxの変化に対しyが大きく変化し計算等に不都合である。

(2)対数と対数関数
・指数関数の不便さから対数の概念を創りつぎの通り定義した。
aのp乗=M → p(対数)=log(底a)M(真数)
Mが掛け算で表される場合は対数の足し算で、割り算で表される場合は対数の引き算で計算される。
・対数関数はy=xを挟んで指数関数グラフの逆の図形となる。

(3)デシベルdB
・元々電話回線の電力損失比の対数の単位をB(Bel)としたが日常の使い勝手から単位を10分の1とし数値が10倍となるdB(daci Bel)とした。

(4)デシベルと電力比
0dB 1倍
3dB 1.995倍→2倍
10dB 10倍